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論文とは何か
 



@概説

an examination sheet 小学校から絶えず繰り返されている試験のことである。授業内容をどれだけ理解したか、カリキュラムに沿った学力が身に付いているかの到達度確認である。大切な事は結果に一喜一憂せずに、今後の学習の指針として利用する積極的な態度である。学習者を裁判するためにではなく、今後に役立たせるために試験は行われる。
a report 勉強したこと調査研究したことの報告書である。複数の基礎データや資料を踏まえつつ、オリジナルな見解を盛り込んだ報告書となることが望ましい。基礎的な調査研究の手法を身につけ、客観的な思考方法の初歩を学ぶのにふさわしい訓練となりうる。


金田一春彦先生がその名著『日本語』(岩波新書)において学生のレポートにいたく感激された情景を詳述されているが、まさにこの様な正確な学問手法に準拠しつつ新たな視点を有するレポートを目指したい。大学の場合、与えられたテーマに沿い使用テキストを要約するレポートと、テーマに沿い参考文献を複数使用しながらまとめるレポート、参考文献も自由選択でのレポートの3種類に大きく分類される。
a graduation thesis 卒業論文のことである。大学の研究における集大成の意味合いを有する。自ら長い間をかけ選定したテーマに対し、自らの立場で行った自主的研究の成果を提示するものである。


通常数ヶ月から数年かけて完成するケースが多い。字数も文科系の場合、1万字から4万字くらいが一般的である。
a master's thesis 修士論文の事である。文学修士は、a Master of Arts であり、理学修士は、a Master of Scienceである。自ら選定したテーマに関する先行研究サーベイを詳細に行う。加えて、既存の研究水準を咀嚼しつつ、テーマに対し自らの立場で行った自主的研究 の成果を提示するもの。5万字から 10万字(文科系)が標準
a doctoral dissertation 博士論文のことである。自ら選定したテーマに関する先行研究サーベイを詳細に行う。加えて、既存の研究水準を咀嚼しつつ、テーマに対し自らの立場で行った自主的研究の成果を先ず提示する。


更にテーマに対し自らの立場で行った自主的研究であり、独創性を要求される。文科系は10万字以上、理科系は10報が標準。
a discussion paper 審議文書あるいは討議資料とも訳されている。良き結論を導き出す議論を為すための中間報告
a business report 営業報告書、業績報告、業務報告、事業報告と説明できる。ビジネス目的(経営数値、目標額設定、経費など)のために作成されるもの
a criticism 評論と訳される。具体的問題、芸術品、創作物についての見解や考察、自己主張を述べるものである。昭和時代の小林秀雄等の業績に依って、評論が創作にまで昇華せしめられた事は知られている。


対象物を昇華せしめ、新たな創作物に完成させうる手法でもある。文化や芸術が進歩するに従い、その存在意義と影響力は、益々大きくなる。健全な評論精神は貴重であり、誰の心にも萌芽するもでもある。しかし危うい側面も有し、健全さから逸脱した瞬間それは価値を失墜する。
a newspaper article 新聞記事のことである。本質的には新しい事実を指摘するものである。その評価を行うものではない。三流の新聞記事やテレビ報道を見ていると、どこまでが事実でどこからが表現者の意見か、錯綜する場合が多い。いうまでもなく、これらの三流意見は、厳密な考察材料、出典材料たり得ない戯言である。


現在起こっていること、過去のある時点で起こっ事件の概要を知るのに新聞は役に立つ。しかし、当然の事ながら新聞に書いていることが全て真実とは限らない。カメラは対象物に向けられた瞬間、カメラマンの恣意であるアングルを顕現せざるを得ない。同じ空間であっても、アングルの取り方一つで、その与える印象は非常に相違する。写真は真実を写すと書くが、写し取られたのはカメラマンの一見解である事に注意すべきであろう。新聞はマスコミ論を研究する場合を除けば第1次資料とはいえない。


一方、客観的事実、第三者に立脚した分析をしていることが多く、重要な情報源ではある。しかし自らの事を記事として新聞に書かれると、にわかに真実ではないと思われるとの感想を述べたのは哲学者の三木清である。鋭利な感受性と言えよう。
要約(a digest)と抄録(an abstract)の差異
要約(ダイジェスト)とは、論文や文献を短縮することである。原論文や原文献を直接読まなくても、原論文の主張する主思想ないし主要論点が了解できるものである。


これに対し、抄録(アブストラクト)はその目的が、原論文や原文献を読んでみたいという動機付けをすることであり、案内をするような内容となっている。






A条件考察


推察される結論を、その根拠を示しながら、或いは演繹的、帰納的手法にて考察を深めつつ記述するのが論文である。先ず該当テーマに関する先行研究サーベイが論文執筆の出発点である。学問とは多数の方業績を踏まえつつ少しずつ前進するのが通常である。学問上の先覚者の業績に敬意を示しつつ、自らのテーマに関連する業績を詳細にサーベイすることが、独自性につながる。


更に実験において重要なのはその再現性であり、考察において重要なのはその思考軌跡が客観的に論述されていることである。これはつまり、第三者から実験なり考察が批判されやすいように結論への一本の軌跡が、浮き彫りにされていることを要求される。学術論文とは、それぞれの学問分野で専門の研究者によって 書かれるもので、その著者が自分の研究で得た結果を報告し、自分の意見を論理的に論述したものであり、それによってその学問分野に新しい知見をもたらすものである。


各人が自分の学術研究の途上で、何気なく疑問に感じたこと、失敗した実験、または社会の実生活の上で直接に体験した事実にか かわる疑問を究明することをテーマに選び、同時に先人の業績を受け継ぎながらも、自分の頭で考察し続け、考え抜いた経過や結果をまとめたものと言えるであろう。
   



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論文執筆に役立つサイト1研究開発情報
論文執筆に役立つサイト2論文作成の英養素




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